Showing 1-20 of 88 items.

ター・スィーン・ミーム。

これらは,明白な天啓の書の御印である。

われは信仰する者のために,ムーサーとフィルアウンの物語の1部をありのままあなたに読誦しよう。

本当にフィルアウンは,この国において専横を極め,その民を諸党派に分け,かれらの中の一派を押さえて男児を殺し,女児は生かして置いた。本当にかれは非道であった。

われは,この国で虐げられている者たちに情けを懸度いと思い,かれらを(信仰の)指導者となし,(この国の)後継ぎにしようとした。

そしてこの国にかれらの地歩を確立させて,フィルアウンとハーマーンの軍勢に,かれらが警戒していたことを目の当たりに示そうとした。

そこでわれは,ムーサーの母に啓示して言った。「かれに乳を飲ませなさい。かれの(身の)上に危険を感じた時は,かれを川に投げ込み,恐れたり悲しんではならない。われは必ずかれをあなたに返し,使徒の一人とするであろう。」

フィルアウンの家族は,(他日)かれらの敵になり,悲しみの種となるかれを拾い挙げた。本当にフィルアウンとハーマンそしてその軍勢は,罪深い者たちであった。

フィルアウンの妻は言った。「(これは)わたしとあなたの目の喜びです。かれを殺してはいけません。わたしたちの役に立つこともありましょう。また養子にしてもよい。」かれらは(その行っていることの意味に)気付かなかった。

ムーサーの母の心は空になった。もしわれが,その心を(信仰で)強くしなかったならば,かの女は危くそのことを,打ち明けてしまうところであった。やっとかの女は,信者の一人として留まった。

そしてかの女は(ムーサーの)姉に,「かれ(の後)を付けなさい。」と言った。それでかの女は,遠くからかれを見守っていたので,かれらは何も気付かなかった。

われは前もってかれ(ムーサー)に乳母(の乳)を禁じて置いた。それでかの女(ムーサーの姉)は言った。「あなたがたに,かれを育てる家族をお知らせしましょうか。かれに懇に付き添う者たちであります。」

こうしてわれは,かれをその母に返してやった。かの女の目は生気を取り戻し悲しみも消え失せた。かの女はアッラーの約束が,真実であることを納得した。だがかれらの多くは(このことが)分らなかった。

かれが成年に達し立派な者になった時,われは英知と知識を授けた。このようにわれは,善行をなす者に報いる。

(ある時)かれは,人が注意していない隙に町に入り,2人の者がそこで相争っているのを見かけた。その1人はかれの一派の者で,外は敵方の者であった。かれの一派の者が,敵方の者に対し,かれに加勢を求めた。そこでムーサーはかれを挙で打って,息の根を正めてしまった。かれは言った。「これは悪魔の仕業である。本当にかれは,人を惑わす公然の敵である。」

かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしは自ら不義を犯しました。どうかわたしを御赦し下さい。」それで(アッラーは)かれを赦された。本当にかれは覚容にして慈悲深くあられる。

かれは申し上げた。「主よ,あなたはわたしに恩恵を与えて下さいました。だからわたしは,もう決して罪を犯す者たちの味方にはなりません。」

翌朝かれは,町で,あたりを警戒し,恐れを抱きながら町を見回すと,見るがいい。前日かれに援助を求めた者が,かれに助けを請うて叫んだ。ムーサーはかれに言った。「あなたはよくよく間違いをしでかす男だ」。

それでかれが,自分たちの敵である者に暴力を振おうと決心した時,相手は言った。「ムーサーよ,あなたは昨日人を殺したように,わたしをも殺そうとするのですか。あなたは地上において,調和を計ることを望まない暴君になりたいのでしょう。」

その時一人の者が町の一番はずれから走って来て言った。「ムーサーよ。長老たちがあなたを殺そうと相談している。だから(すぐ)立ち去りなさい。わたしはあなたの誠実な忠告者です。」